2021.5
SS38716
伊藤若冲“動植綵絵 南天雄鶏図”
サンサーフから伊藤若冲 “動植綵絵 南天雄鶏図”アロハシャツが入荷しました。
伊藤若冲は1716年、京都の青物問屋の長男として生まれる。
穏やかで物静かな性格の若冲は周囲の期待とは裏腹に
絵を描くこと以外には興味がなく商人時代に家業を放棄して
2年間もの間、丹波の山奥に籠ることもあった。
40歳にして家督を弟に譲り、本格的に絵師として歩みだした若冲。
家から出ずに縁側で放し飼いにしていた鶏をスケッチし続け
中国の宋元画(そんげんが)からも影響を受けて、身近にあるものを
細部まで観察し描写するスタイルを確立してく。
動物物をモチーフとし、1757年から1766年頃にかけて製作された
若冲の代表作「動植綵絵」。同シリーズは全30幅から成り、
この南天雄鶏図(なんてんゆうけいず)もそのひとつで1765年の作品。
鮮やかに実った南天の木と軍鶏(しゃも)をモチーフとしており、
軍鶏の引き締まった身体に使われている黒、鶏冠(とさか)と
南天の実の鮮烈な赤、その色彩の対比が絶妙に配置され、
美しい空間を描き出している。